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神経線維腫症2型の聴神経腫瘍に対する医師主導治験のお知らせ(2019年3月)

 

神経線維腫症2型の聴神経腫瘍に対する医師主導治験

 

全国9大学病院で今秋開始決定

 

福島県立医科大学医学部の齋藤清病院長と藤井正純准教授(脳神経外科)らが中心になって進めてきた神経線維腫症2型(NF2)の聴神経腫瘍に対する医師主導治験が申請中であった日本医療開発機構(AMED)からの助成金が認可されました。従って準備を進めこの秋にも開始される見通しとなりました。

 繰り返しになりますが、この治療研究は抗がん剤のベバシズマブ(商品名「アバスチン」)を使ってNF2患者さんの聴力改善効果と安全性を証明し、健康保険の適用を目指すものです。以下に3月初旬の段階での情報をお知らせいたします。

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以下に想定される質問に対する回答を掲載します。治験参加を判断するための参考にして下さい。

    1.  1.参加できる人は?

・神経線維腫2型と診断されている方。

  1. ・ 左右どちらかの耳あるいは両方に聴神経腫瘍があり、その結果何らかの聴力低下があるが、完全に聴力を失っていない。ほんの少し聞こえる。単独歩行可能な方。

・上記の条件に該当する聴神経腫瘍に対して、これまでに放射線治療を行っていない。

・年齢が18才から64才の日本人。

 2. 実施方法と期間は?

・上記条件を満たした上で、治験に参加できるかどうかの評価を行います。

希望者は治験に入る前に、この治験に適正であるか否かの評価(聴力検査、血液検査)のため、2〜3回の受診していただきます。評価の結果参加可能となったら、正式な説明と同意の手続きをします。

・治療期間は48週ですが、2週間に1回の通院なので24回の通院になります。

 3.1回の所用時間はどくらいでしょうか?

・点滴での治験薬投与の他、検査などもありおよそ3〜4時間、半日程度。

・点滴での治験薬投与は、初回は90分程度ですが、2回目60分、3回目30分と短縮される予定です。

 4.費用負担はどれぐらいでしょうか?

・治験薬は無償提供です。参加者負担は交通費のみ。

 

 治験に必要な患者さんは60人。代表的な希少難病であるNF2にとって、かなり高いハードルですが、画期的な治療の実用化という目的のためには、何としても達成しなければなりません。しかし、参加要件を満たせない人など、苦しい闘病生活の中、無念な思いを噛みしめておられる方が多いのも現実です。でも、次の世代の人達のために涙を飲んで共に成功を願い、同病の友人知人に声を掛けて頂けることを期待します。

 あせび会会員はもちろん、非会員の患者家族の皆様にも、今後藤井先生から送られてきた治験の概要や具体的な進展の情報が届きましたなら、公開します。また、「あせび会だより」の今年1月号(№.223)には、藤井先生の講演の詳細を掲載していますので、ご覧になりたい方や、御不明な点はあせび会事務局へご連絡下さい。

治験の受け付け開始時期や場所など、さらに具体的なことは、今後、決まり次第、随時お伝えします。 

 

                 2019年3月13日

あせび会 会長 佐藤 エミ子

 

【連絡先】あせび会事務局

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